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にしけんだだだ

「アイネクライネナハトムジーク」

映画「アイネクライネナハトムジーク

すごく好きな優しい映画だった。

 

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今泉力哉監督の前作「愛がなんだ」では、ぶんぶんに心を揺さぶられてしまったのだけど、今回はセットで見るとまたいいのかもしれない。キリキリするような恋愛ものもいいんだけど、どっかほっこりしたい時に見るといいのかもしれない。実はこことここが繋がっていて、みたいなとことか、同じセリフを違うシーンで使うのも、ザ・伊坂幸太郎って感じのテイストですごく好きだった。

 

特筆すべきは恒松祐里森絵梨佳の親子のシーン。

森絵梨佳さんのかつては「俺たちのマドンナだった」みたいな感じがすごくよかった。矢本悠馬の演ずる夫のボンクラっぷりも相まって「なんであんなのと結婚しちゃうんだよ」って思ってしまう魅力があった。

恒松祐里さんは、とんでもなく美人なのだけどそれとなくいなたさを感じていい。大都会より、地方都市の美人のイメージ。後ろ姿が綺麗で素晴らしかった。自転車漕いでるシーンもいい。

この二人のシーンは本当に5兆点くらいある。ものすごくポトフが食べたくなった。

 

まあ、僕はこのシーンがすごくいいなと思ったんだけど、今泉監督による弾幕のような感想リツイートを見ているとそれぞれがバラバラに別々の部分がよかったと言っていて、魅力があちこちに散りばめられた映画なのだなと思った。

 

伊坂幸太郎斉藤和義も好きで、このコラボの曲「ベリーベリーストロング~アイネクライネ~」は僕の高校の時の朝の始まりのテーマだったことを思い出した。今聞いてもいい曲が過ぎる。

そういや高校卒業して、あれから10年。自分は劇的じゃないような劇的なような人生を歩んでいる。楽しいな、人生。

 

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日向坂46 3rdシングル発売記念ライブ

今、一番バラエティがおもしろいアイドル日向坂46のワンマンライブをライブビューイングで見てきた。

2年前見たひらがなけやきにはまだまだ模索中という感じだった。改名してから初のワンマンには期待が高まる。

 

2ndシングル「ドレミソラシド」から始まったライブ。

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小坂菜緒が指揮者のようになって歌唱する姿が印象的だった。中盤の「こんなに好きになっちゃっていいの」が名曲すぎる。PV衣装で登場したのもここでしか見れない感じがしてすごくよかった。やっぱり小坂菜緒はがすごい。当たり前にとんでもない美人だけれど、オーラがすごい。

 

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絶対にライブで聴きたかった「キツネ」。からのデビューシングル「キュン」が良すぎて昇天してしまった。爆裂楽しい。ここは天国かと思った。こういうライブ映えする爆発力ある曲がセットリストに入るのも本当によかった。

 

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日向坂になってからの初のワンマン、さいたまスーパーアリーナという大舞台。メンバーの卒業とか休業とかエモに寄せる事はいくらでもできたんだろうけど、そうしなかったのは彼女らのハッピーオーラによるものだろうか。

今、こうしてこの本当に独立して日向坂になってよかったなと思った。あとは、もっといい曲もらって誰よりも高く飛んで欲しいな。

「ストイック暗記王〜朝日奈央編〜」

ゴッドタンの今週のストイック暗記王、やばかった。

 

眉村ちあきの歌う、朝日奈央苦労話に涙腺をしっかりやられてしまった。

 

アイドル冬の時代に生まれ、バカリズムいや、升野さんに、鬼のようにストイックにバラエティを叩きこまれながらもAKBももクロのようにあっと言う間に追い越されてしまった不遇のグループ、アイドリング。そのアイドリング時代を知るだけに今回の苦労話には涙を浮かべずにはいられなかった。そういえば、アイドリングでは朝日奈央推しだったんだよな僕は。

 

ヨゴレの仕事や、仲間へのディス。根が素直で真面目な彼女はそういうのがおそらくめちゃくちゃ辛かったんだと思う。あくまで想像でしかないけど。

升野さんとの愛僧入り混じった師弟のような関係は決して美しいものではないけど、この二人にしかない何かがあるんだろうな。あくまで想像でしかないけど。

 

以前「僕らの時代」に百田夏菜子松岡茉優家入レオが高校の同級生として3人でトークをしていて、その中で松岡茉優が「朝日奈央も同級生だったんだけど彼女はウチらの太陽だった」というシーンがあって、すごく嬉しかったのを覚えているし、ここに彼女がいないのを悔しく思った。

 

いろんなことを経て彼女が評価されているのは、そのストイックさなんだろうなと思う。ボロ泣きしすぎてストイックに暗記なんかできなかったけど。

朝日奈央は売れるべくして売れたのだ。今彼女がブレイクしているのは本当に嬉しい。これからももっと売れて欲しいし、幸せになってほしい。

 

ゴッドタンがすごいのはこういう企画を10分のコーナーにして、ものすごい感動を与えながらも涙を笑いに変えているところだ。

朝日さんの中でも封印しているような過去を全肯定して、全力で応援する眉村ちあきの歌にはしっかり泣かされたし、「感動しちゃった」で笑っちゃうのもゴッドタンらしくてよかった。こういう笑いがあってもいいんだと思った。

 

まだの人はTVerで見れるうちに見て欲しいし、DVD出たら買っちゃうかもしんないな、こりゃ。

キングオブコント2019

遅ればせながら「キングオブコント2019」見ました。

全組素晴らしかったし、超面白かった。

と、同時にコントは進化しているなと思った。

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ゾフィーの腹話術の人形に居眠りをさせてで別の人格っぽさを演出すのには舌を巻いたし、GAGには容姿をいじる笑いに対しての彼らなりのアンサーを感じた。今回、一番好きだったかが屋のネタは人間の喜怒哀楽がこもっていて、本当に短編映画をみているようだった。

 

そして、優勝のどぶろっく。

単なる歌ネタではなく、しっかりミュージカル風のコントとして仕上げてきたのも素晴らしかった。2回目で単に同じテイストのネタではなく配役を変えてやる感じもポプテピピック感というかボブネミミッミ感あってよかった。

イチモツというワードのチョイス。あれは、ちんちんではいけなかったんだと思う。これがどぶろっくのルックスと声のよさと合間ってすごいよかった。どぶろっく、日本一「イチモツ」が似合う。

 

最後神様の格好で顔ぐっしゃぐしゃに泣きながら「涙じゃありません我慢汁です」といったどぶろっくが印象的だった。10年前くらいから見てたあらびきスターの優勝にもらい泣き、いやもらい我慢汁してしまった。下ネタの歌ネタ芸人としての生き様を見せつけた感じがして、納得の優勝だったと思う。

 

多分、コントというものの審査はめちゃくちゃ難しくて、今回の審査員が期待していた「爆発が欲しかった」というコメント。これはコントは演劇ではなくてお笑いなので、という事なのだろうなとも思う。でもそればっかりだとコントでしかだせないシュールな空気感はこういう大きな舞台で見られないのだ。なんならそういうものをコントのファンは求めているんだろうけれども。

 

だからこそ、バナナマン設楽さんの技術面をしっかりみているコメントがすごく冷静で的確でよかった。かが屋の時なんてちょっとガッツポーズしちゃったし。

 

審査員は変えた方がいいんじゃないかとも思うんだけど、今朝のニュースで東京03の飯塚さんを入れろって声に対して「俺は飯塚さんが叩かれるの嫌だから、飯塚さんに入って欲しくない」って意見がまさに東京03のファン!って感じで笑ってしまった。僕も飯塚さんが叩かれたらやだなーって思うし。

 

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あと、放送終了後の打ち上げの顔がすげえよくて、こんな顔されたら審査員変えろって言いづらいよーってもどかしくなってしまった。すげえいい写真なんだもん。

 

 

 

来年はどうなるんだろうな。キングオブコント2020がめちゃくちゃ楽しみだ。

Perfume The Best "P Cubed"

Perfumeのベストを聴いている。当たり前の話だけど、全曲最高だ。

CD3枚、全53曲、時間にして4時間近くあるベスト盤。巨大だ。

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15年もの活動の集大成ともいうべきベストアルバムは、シングルのみならずカップリングやアルバムのみ収録の曲まで網羅。

なのだけれど、僕は今回のアルバム収録曲には全曲耳馴染みがあった。もちろん新曲以外は。LIVEに行ったりグッズを買ったり、彼女たちの出ている番組を録画して見るするほどのファンでもないんだけど、シングルやアルバムは出るたびに聴いていたからだ。

 

ベストに入っている曲が大体わかる、というのはそれまでずっと活動を追いかけてきた者への最高のご褒美だと思う。もちろん僕みたいなライトなファンよりライブに通う人たちはもっとエモみが深いと思う。

逆に言えば、ファンがずっと活動を追いかけるモチベーションを保ち続けていたということの裏返しでもある。やはりPerfumeはすごい。

 

いつものPerfumeのアルバムはしっかりコンセプトを設けて、展開やDJ的な繋ぎで魅せる。通しで聴いてそれで完成、みたいなアルバムが多かった印象だ。ただ、今回のベストにコンセプトがないかと言われると、それはまた別の話で歴史と共に使っている音やビートが歴史と共に変わっていく感じとかが感じられるし、この曲が出た時自分はあんなことをしていたなーとかそういうことを感じさせる。結果的にめちゃくちゃコンセプチュアルだ。

 

結局坂道シリーズの話になってしまうのだけれど、AKBのシステムを踏襲して坂道のアルバムは大体ベストアルバム的だ。シングルのA面の表題曲がリリース順に並んで、カップリング、そして申し訳程度に新曲が数曲というのが常。最初のうちはコンセプトしっかり打ち出したアルバムくれよ、と思っていたのだけど今となってはそれに慣れてしまっている。そして、勝手にストーリーを作ってエモみを感じてしまうのだ。新曲が多いのはそれはそれでいいのだけれども、そこにエモみを感じるのは全曲知っているという安心感もあると思う。

 

結局ベストアルバムを深く味わうためには、やはりリリースされたタイミングでリアルタイムで聴くのがベストだなあ。そして、そのベストアルバムがもっと味を出すためには、歴史が必要だ。と言うわけで、やっぱ好きなアーティストには長いこと活動していて欲しいなと思う。多分10周年の乃木坂のベストとか大号泣しながら聴いてしまうと思うので。

テラスハウス新東京編 11話 パスタの伏線

テラスハウス新東京編11話がすごかった。

 

 

やはりテラハはすごい。東京編に入って11話。ドラマでいうともうだいたい1クール分。

毎回かなりの密度を見せてくれるシリーズなんですが、今回の11話はすごかった。

 

今回の11話の主人公は西野入流佳くん。

若干20歳。彼は顔面が恐ろしく整っているし、かわいい顔をしているので、めちゃくちゃ人気があります。

トリンドル玲奈もゴリッゴリに好きになっています。

前回、年上のイラストレーター香織さんをデートに誘うも、会計でおごってもらい、そのことで落ち込んでいる流佳くん。

「ヒーローになりたい。スパイダーマンみたいな」そんな彼のセリフにちょっと子供っぽい、と香織さんは思っています。

 

今回のお話では、スパイダーマンになりたいというのが「俳優としてマーベル作品に出たい」ということだと判明します。

まさかの展開でした。もしかしたら、ぽろっと冗談で言ってしまったことが大事になってしまっただけかもしれません。

まあ確かに今のスパイダーマン役のトム・ホランド君は23歳だし、俺もいけるかも!と思ったのかもしれません。

テラスハウスに出ている時点でセミ芸能人なので、こういう道を選ぶ人は多いのです。

しかし、住人たちは彼に説教をします。彼らの言い分はこうです。「お前、そんなこと言う割にはなんもやってねえやねえか」。落ち込む流佳くん。大勢でディスられてちょっとかわいそうです。

 

続くシーンでは、彼が思いを寄せる香織さんが落ち込んでいます。彼女は仕事のことで悩み、結構根が深い相談でした。

泣いています。メンバーのケニーという男が適当な返事をするので、香織さんもなんでこんな奴に相談したんだ、というテンションになってしまいます。そこで彼は「俺はどんどんすごくなる香織さんを見たいなー」と励ましの言葉をかけるのです。山ちゃんも唸るほど、彼らしい素敵なセリフでした。彼は本当にいいやつなんです。

 

そのあと、先ほど適当な返事をするケニー君と、思ったことを全部言ってしまう系女子の梨沙子さんから説教をされてしまいます。先ほどの説教の第2弾です。

彼らの言い分は「おまえ、甘えすぎじゃないか」です。ただ、説教する側もなんだかふわーっとしていて、芯がありません。ふわーっとしたなんだかよくわかんない説教です。

なんでこんなに言われなきゃいけないんだ、逆キレしてもいい状況です。

彼は何を言っているかわかんないなりに、素直に聞いてあげています。持っていったパスタに手もつけずに。素直に。

 

流佳はなんでこんなに素直でいいやつだし顔もいいのに、こんなにディスられてしまうんだ、かわいそうだ。

ここまで見てきた僕の気持ちはこれです。

 

ボロボロになってしまった彼の元に現れたのは工務店のおじさんでした。

元祖テラスハウス湘南編から何度も登場してはめちゃくちゃいいことを言ってくれるテラスハウスの老師的ポジションです。

めちゃくちゃかっこいい白髪のイケオジに、「何やってもいいじゃねえか、若いんだし」とアドバイスをもらいます。

よかったな流佳。なんかすごくスカッとした気分になりました。

 

そして、彼は動きます。

彼は甘えた自分を反省し、行動に移します。

大きな鍋にお湯を沸かせ、パスタを茹でて、卵を割りました。卵は湯の中に。

そしてその湯の中にブロッコリーをザクザク切ります。

ラーメンのようにお湯を切りました。当然のごとく流れていく卵。

 

自称カルボナーラ風パスタが完成していました。

 

そしてそのパスタを食べていうのです。

「味しないけど、味しないのは失敗かな?」

 

今までもなんとなくその片鱗を見せてはいたものの、まさかここまでポンコツとは。。。

今回のサブタイトルは「Broccoli Pasta,Carbonara-Style」でした。

よくよく考えれば、今回の話は伏線としてパスタは登場してきていたのです。

乾燥パスタを1時間水につけて生パスタにするシーンが出てきます。冒頭に。

料理の知識のあるメンバーとともに暮らす中で彼が作ったのは、味の全くしない自称カルボナーラ風パスタでした。スタジオ見守りの葉山君は「クックパッドとかで調べれば、、、」と言いましたが、一緒ににるメンバーに聞くだけでも全然違っていたはずなのです。

料理が下手、とかそういう次元じゃないんです。これはさすがに、、、、擁護でけへんわ。

もしかして、いつもこんな感じだったのか。それは、こども扱いされてしまうわ。さすがのトリンドルもドン引きです。

 

途中まででかわいそうな流佳、がんばれ流佳と思わせといて、最後にこれを出してくる制作の悪意。

テラスハウスはカメラに映っていない場面しか見えません。放送時間も45分程度しかないのです。

今までそんな悪い奴じゃないじゃん。逆に言えば、なんでこんなやつがモテるんだと思っていても、映ってないところでめちゃくちゃいいやつだった、といったこともあります。

 

台本は一切ありません。それがテラスハウスなのです。台本はありませんが編集はあるんです。

生活をただただ記録していくとこういうことが出てくるんです。テラスハウスはただの恋愛バラエティではないんです。人間の成長物語でもあるんです。ただ、成長するかどうかは本人次第なんです。

 

テラスハウスという番組の真骨頂、ここに極まれりと言う回でした。

まだの方、ぜひ見てください。全然追いつけます。ポロリもあるし。

It's just my era 令和

ブログを放置したまま、2019年どころか元号変わって令和になりました。

https://soundcloud.com/trekkie-trax/reiwa

TREKKIE TRAX CREW×なかむらみなみの「Reiwa(令和)」って曲がめちゃくちゃ良い。インストで聞いてもボーカルトラックだけ聞いてもいい。画期的だ。

 

水曜日のダウンタウン、「令和をあてるまで帰れまテン」がすごかった。

もうなんかもうパクリだという事すら忘れちゃうくらいオリジナルなのだが、過酷のレベルはやはり水曜日だ。

 

これがすごいのは一見こんな地味な企画これ1本で60分番組をやろうとする気合いだ。そして構成の妙だ。

 

序盤の礼儀正しい拉致からのルール説明。

ここで今まで散々怒られた事へのアンサーを返しつつ、

「これならいいっしょ?」的なブレないアティテュードを示す。

 

中盤からも全く飽きさせない。

二人の回答の傾向を示しつつ、森本の天然のボケを際立たせる。もともとあった大喜利要素を抽出して単純に回答の面白さで笑わせてくる。「歯姫」はねえだろ。「歯姫」て。

 

カイジのルールを踏襲したチャンスタイムでは、ヒントとエアコンのリモコンを迷いながら、彼らはタバコを選ぶ。

この禁煙が叫ばれ、大河ドラマにちょっとでも映ろうものなら苦情が来るこの時代にだ。水曜日のダウンタウンはどこまでもカウンター番組だ。

この時、初瀬の放った「俺たち、幸せやったんやなあ」がまさに人間的で、この企画のコクと旨味を引き出している。

 

終盤、ヒント松のランプを手に入れてからは、ランプがどういう理由で点灯するのか謎解きに入る。

画数、イニシャル、文字。この3つのヒントも絶妙だったと思う。

画数を逐一調べるスタッフの努力にも目を見張るものがある。

 

満を辞して「令和」を出した瞬間には思わず声が出た。これは60分ではダメだったんだと思う。

これ一本でいくことで生まれたドラマなんだと思う。謎の感動だ。

自分でたどり着く。

 

 

彼らがたくさん考えた元号候補を見るたびに「令和」って文字、めちゃくちゃいいな、って思える。最高じゃん、令和。「令和」っていう時代もめちゃくちゃ良くなるといいな。