BIBOUROKU

にしけんだだだ

Perfume The Best "P Cubed"

Perfumeのベストを聴いている。当たり前の話だけど、全曲最高だ。

CD3枚、全53曲、時間にして4時間近くあるベスト盤。巨大だ。

www.youtube.com

 

www.perfume-web.

 

15年もの活動の集大成ともいうべきベストアルバムは、シングルのみならずカップリングやアルバムのみ収録の曲まで網羅。

なのだけれど、僕は今回のアルバム収録曲には全曲耳馴染みがあった。もちろん新曲以外は。LIVEに行ったりグッズを買ったり、彼女たちの出ている番組を録画して見るするほどのファンでもないんだけど、シングルやアルバムは出るたびに聴いていたからだ。

 

ベストに入っている曲が大体わかる、というのはそれまでずっと活動を追いかけてきた者への最高のご褒美だと思う。もちろん僕みたいなライトなファンよりライブに通う人たちはもっとエモみが深いと思う。

逆に言えば、ファンがずっと活動を追いかけるモチベーションを保ち続けていたということの裏返しでもある。やはりPerfumeはすごい。

 

いつものPerfumeのアルバムはしっかりコンセプトを設けて、展開やDJ的な繋ぎで魅せる。通しで聴いてそれで完成、みたいなアルバムが多かった印象だ。ただ、今回のベストにコンセプトがないかと言われると、それはまた別の話で歴史と共に使っている音やビートが歴史と共に変わっていく感じとかが感じられるし、この曲が出た時自分はあんなことをしていたなーとかそういうことを感じさせる。結果的にめちゃくちゃコンセプチュアルだ。

 

結局坂道シリーズの話になってしまうのだけれど、AKBのシステムを踏襲して坂道のアルバムは大体ベストアルバム的だ。シングルのA面の表題曲がリリース順に並んで、カップリング、そして申し訳程度に新曲が数曲というのが常。最初のうちはコンセプトしっかり打ち出したアルバムくれよ、と思っていたのだけど今となってはそれに慣れてしまっている。そして、勝手にストーリーを作ってエモみを感じてしまうのだ。新曲が多いのはそれはそれでいいのだけれども、そこにエモみを感じるのは全曲知っているという安心感もあると思う。

 

結局ベストアルバムを深く味わうためには、やはりリリースされたタイミングでリアルタイムで聴くのがベストだなあ。そして、そのベストアルバムがもっと味を出すためには、歴史が必要だ。と言うわけで、やっぱ好きなアーティストには長いこと活動していて欲しいなと思う。多分10周年の乃木坂のベストとか大号泣しながら聴いてしまうと思うので。