BIBOUROKU

にしけんだだだ

今のテラスハウス、副音声がつらい -TERRACEHOUSE TOKYO 2019-2020 第32話-

 

聖人君子しかテレビに出られないような世の中になってきている。それは本当にきついし、かなりヤバい気がする。フィクションの世界でも、タバコを吸っているだけで炎上してしまう世界だ。リアリティーを持たせたテラスハウスのような番組ならば尚更。人間だれもが不完全なのだ。不完全でもいいじゃん。ダメな人がダメなまま生きててもいいじゃんか。

 

 

 

今週のテラハ。ビビと花の2人に明らかに好意を寄せられていた凌は結局、どっちも振ってテラスハウスを卒業する宣言をする。そして凌の卒業前日、ビビは凌に熱烈なキスをする。

 

この一件に対して、ネットの意見は割れた。付き合ってないのにキスするのかという意見もあった。する時もあるだろ。これは男女逆だったらレイプだという意見もあった。男女逆じゃないからこういう行為が成立するんじゃないかよ。何を言っているんだ。視聴者はどこまでもピュアだ。ピュアすぎるが故に簡単に人を傷つけてしまう。

さらに視聴者よりきつかったのは、スタジオメンバーのトークだ。

凌へのバッシングはえげつないものがあった。凌の煮え切らない態度に見守り人たちは怒りを爆発させた。

 

ビビの行為は倫理的には正しくないかもしれない。ただ、正しくある必要はあるのか。ビビは別れを受け入れられなかったのではないか。凌に自分を忘れて欲しくないから。凌への売名行為だという意見はわかると思うが、それの何がいけないのか。彼にも彼なりの思いがあったのではないか。様々な思いも思惑があったと思う。テラスハウスは恋愛だけをする番組でもないのだけど、恋愛することをとにかく求められる。現実は時にドラマチックだ。真実はわからない。そして、リアリティーショーは伏線を回収する必要もない。

 

後半では、スタジオメンバーに叩かれるシーンの配信を見た愛華がとにかくショックを受けていた。

 

ここでもスタジオメンバーの副音声はひどかった。山ちゃんの「悪口を言われるやつ覚悟のある奴だけが悪口を言っていい」というのはごもっともな意見だが、果たしてそこまでボロカスに言われるほどヒドいことだったのだろうか。スタジオメンバーは愛華の言葉に喜んでいたじゃないか。

このシーンの後、スタジオメンバーが自分たちのコメントに対して一言も言及せず、愛華叩きを続けたのは本当にがっかりしてしまった。愛華を慰めたトパスに対するコメントも全然的外れだった。トパス頑張ってたじゃねえかよ。スタジオメンバーのトークは視聴者が受ける印象に大きな影響を与える。そして、視聴者の印象は住人にも影響する。この件は、結構テラスハウスの根幹に関わる問題じゃないか。

 

やはり、ここんとこの副音声はきつい。嫌ならオフにすればいいのはわかる。ただ、副音声まで含めてテラスハウスを楽しみたいのだ。最近の山ちゃんの毒舌はキレがないどころか、全然当たっていない。当たらない毒はただの悪口だし、いじめにしかならない。僕は不毛な議論リスナーだし、僕は山ちゃんを嫌いになりたくはないのだ。今の副音声はただの悪口大会になっている。意見がひとつに固まっている。意見は絶対にバラバラの方がいいのだ。やっぱり徳井さんが必要だ。徳井さんの「それはちょっと違うと思うで」が必要だ。山ちゃんを制する人が必要だ。誰だ、ブルゾンちえみ先生か、指原莉乃先生か、竹中夏海先生か、もう切り札蒼井優大先生か。。。まあ、やっぱり徳井さんがいいな。