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にしけんだだだ

テラスハウス新東京編 11話 パスタの伏線

テラスハウス新東京編11話がすごかった。

 

 

やはりテラハはすごい。東京編に入って11話。ドラマでいうともうだいたい1クール分。

毎回かなりの密度を見せてくれるシリーズなんですが、今回の11話はすごかった。

 

今回の11話の主人公は西野入流佳くん。

若干20歳。彼は顔面が恐ろしく整っているし、かわいい顔をしているので、めちゃくちゃ人気があります。

トリンドル玲奈もゴリッゴリに好きになっています。

前回、年上のイラストレーター香織さんをデートに誘うも、会計でおごってもらい、そのことで落ち込んでいる流佳くん。

「ヒーローになりたい。スパイダーマンみたいな」そんな彼のセリフにちょっと子供っぽい、と香織さんは思っています。

 

今回のお話では、スパイダーマンになりたいというのが「俳優としてマーベル作品に出たい」ということだと判明します。

まさかの展開でした。もしかしたら、ぽろっと冗談で言ってしまったことが大事になってしまっただけかもしれません。

まあ確かに今のスパイダーマン役のトム・ホランド君は23歳だし、俺もいけるかも!と思ったのかもしれません。

テラスハウスに出ている時点でセミ芸能人なので、こういう道を選ぶ人は多いのです。

しかし、住人たちは彼に説教をします。彼らの言い分はこうです。「お前、そんなこと言う割にはなんもやってねえやねえか」。落ち込む流佳くん。大勢でディスられてちょっとかわいそうです。

 

続くシーンでは、彼が思いを寄せる香織さんが落ち込んでいます。彼女は仕事のことで悩み、結構根が深い相談でした。

泣いています。メンバーのケニーという男が適当な返事をするので、香織さんもなんでこんな奴に相談したんだ、というテンションになってしまいます。そこで彼は「俺はどんどんすごくなる香織さんを見たいなー」と励ましの言葉をかけるのです。山ちゃんも唸るほど、彼らしい素敵なセリフでした。彼は本当にいいやつなんです。

 

そのあと、先ほど適当な返事をするケニー君と、思ったことを全部言ってしまう系女子の梨沙子さんから説教をされてしまいます。先ほどの説教の第2弾です。

彼らの言い分は「おまえ、甘えすぎじゃないか」です。ただ、説教する側もなんだかふわーっとしていて、芯がありません。ふわーっとしたなんだかよくわかんない説教です。

なんでこんなに言われなきゃいけないんだ、逆キレしてもいい状況です。

彼は何を言っているかわかんないなりに、素直に聞いてあげています。持っていったパスタに手もつけずに。素直に。

 

流佳はなんでこんなに素直でいいやつだし顔もいいのに、こんなにディスられてしまうんだ、かわいそうだ。

ここまで見てきた僕の気持ちはこれです。

 

ボロボロになってしまった彼の元に現れたのは工務店のおじさんでした。

元祖テラスハウス湘南編から何度も登場してはめちゃくちゃいいことを言ってくれるテラスハウスの老師的ポジションです。

めちゃくちゃかっこいい白髪のイケオジに、「何やってもいいじゃねえか、若いんだし」とアドバイスをもらいます。

よかったな流佳。なんかすごくスカッとした気分になりました。

 

そして、彼は動きます。

彼は甘えた自分を反省し、行動に移します。

大きな鍋にお湯を沸かせ、パスタを茹でて、卵を割りました。卵は湯の中に。

そしてその湯の中にブロッコリーをザクザク切ります。

ラーメンのようにお湯を切りました。当然のごとく流れていく卵。

 

自称カルボナーラ風パスタが完成していました。

 

そしてそのパスタを食べていうのです。

「味しないけど、味しないのは失敗かな?」

 

今までもなんとなくその片鱗を見せてはいたものの、まさかここまでポンコツとは。。。

今回のサブタイトルは「Broccoli Pasta,Carbonara-Style」でした。

よくよく考えれば、今回の話は伏線としてパスタは登場してきていたのです。

乾燥パスタを1時間水につけて生パスタにするシーンが出てきます。冒頭に。

料理の知識のあるメンバーとともに暮らす中で彼が作ったのは、味の全くしない自称カルボナーラ風パスタでした。スタジオ見守りの葉山君は「クックパッドとかで調べれば、、、」と言いましたが、一緒ににるメンバーに聞くだけでも全然違っていたはずなのです。

料理が下手、とかそういう次元じゃないんです。これはさすがに、、、、擁護でけへんわ。

もしかして、いつもこんな感じだったのか。それは、こども扱いされてしまうわ。さすがのトリンドルもドン引きです。

 

途中まででかわいそうな流佳、がんばれ流佳と思わせといて、最後にこれを出してくる制作の悪意。

テラスハウスはカメラに映っていない場面しか見えません。放送時間も45分程度しかないのです。

今までそんな悪い奴じゃないじゃん。逆に言えば、なんでこんなやつがモテるんだと思っていても、映ってないところでめちゃくちゃいいやつだった、といったこともあります。

 

台本は一切ありません。それがテラスハウスなのです。台本はありませんが編集はあるんです。

生活をただただ記録していくとこういうことが出てくるんです。テラスハウスはただの恋愛バラエティではないんです。人間の成長物語でもあるんです。ただ、成長するかどうかは本人次第なんです。

 

テラスハウスという番組の真骨頂、ここに極まれりと言う回でした。

まだの方、ぜひ見てください。全然追いつけます。ポロリもあるし。