「アイネクライネナハトムジーク」
映画「アイネクライネナハトムジーク」
すごく好きな優しい映画だった。
今泉力哉監督の前作「愛がなんだ」では、ぶんぶんに心を揺さぶられてしまったのだけど、今回はセットで見るとまたいいのかもしれない。キリキリするような恋愛ものもいいんだけど、どっかほっこりしたい時に見るといいのかもしれない。実はこことここが繋がっていて、みたいなとことか、同じセリフを違うシーンで使うのも、ザ・伊坂幸太郎って感じのテイストですごく好きだった。
森絵梨佳さんのかつては「俺たちのマドンナだった」みたいな感じがすごくよかった。矢本悠馬の演ずる夫のボンクラっぷりも相まって「なんであんなのと結婚しちゃうんだよ」って思ってしまう魅力があった。
恒松祐里さんは、とんでもなく美人なのだけどそれとなくいなたさを感じていい。大都会より、地方都市の美人のイメージ。後ろ姿が綺麗で素晴らしかった。自転車漕いでるシーンもいい。
この二人のシーンは本当に5兆点くらいある。ものすごくポトフが食べたくなった。
まあ、僕はこのシーンがすごくいいなと思ったんだけど、今泉監督による弾幕のような感想リツイートを見ているとそれぞれがバラバラに別々の部分がよかったと言っていて、魅力があちこちに散りばめられた映画なのだなと思った。
伊坂幸太郎も斉藤和義も好きで、このコラボの曲「ベリーベリーストロング~アイネクライネ~」は僕の高校の時の朝の始まりのテーマだったことを思い出した。今聞いてもいい曲が過ぎる。
そういや高校卒業して、あれから10年。自分は劇的じゃないような劇的なような人生を歩んでいる。楽しいな、人生。