郷ひろみの「GOLDFINGER’99」が99回かかるという奇祭
4月1日にGOLDFINGER’99×99という郷ひろみの「GOLDFINGER’99」が99回かかるというエイプリルフールの嘘みたいなイベントに行ってきた。
「GOLDFINGER’99」が99回かけるだけというコンセプトはシンプルなのに「え?どういう事?」と聞き返さざるを得ない不思議なイベントである。しかもvol.8、第8回なのである。
イベントの模様はこちらのハッシュタグで検索していただければわかるはずだ。
ハッシュタグ #ゴールドフィンガーナインティナインナインティナイン
入場してみると、まあ本当に「GOLDFINGER’99」がかかっている。そして、ずーっとかかっている。フロアの中央に置かれたマイクスタンドは誰でも自由に歌ってくださいというサービスである。
あ、そもそも「GOLDFINGER’99」とはこの曲である。
もうイントロからボールテージが高い。不埒なリズムなんなのかよくわからないが、最高だ。
「アーチーチー!アーチー!」という一度聞いたら忘れないフレーズと印象的な振り付けでもう2回も聴けば誰でも郷ひろみになれるのである。そして、3回目くらいで「upside inside out」のとこの振りだけちょっと違うことに気がついてくる。
今回はVJもすごかった。スクリーンに現れるあらゆる郷ひろみに気分が高揚していく。
特筆すべきは、アタック99の問題のパロディの映像。誰の何の曲かは全然見当もつかない。しかも、だんだん明らかになっていくという謎の凝りよう。本気だ。
さらに、今回より導入されたワイヤレスマイクによって、クラブのどこにいても歌えるようになっていた。セレクタのいたるところに歌詞が貼ってあるので、わからなくても大丈夫。
だんだんテンションがおかしくなっていくオーディエンス。アーチーチー!アーチ!と踊るのはもちろん恥ずかしいのだが、ひとたび歌ってしまえばテンションのスイッチがGO!になってしまうので全く問題はない。
また、同じ曲がかかり続けるという異常空間のため、コミュニケーションのハードルが本当に低くなってしまう。これは、ある種の吊り橋効果のようなものとも言えるし、悪い言い方をすればもはやストックホルム的な感じでもある。笑
とにかくやばいところに居続けていると、だんだん仲良くなってしまうというのもこのイベントの特徴でもあると思う。
90回を数える頃には、オーディエンス全員がフロアに集まり、フィナーレの時を待つのである。誰もが歌い踊るクライマックス。フロアにいるのが全員郷ひろみである。
このイベントはオーディエンス全員で走るマラソンのようなものでもある。正直、同じ曲ばかり聴くのはなかなかクルものがあるが、聴いているうちにアーチーチーハイの状態になっていく。そして、99回目に到達した時には他のイベントで味わえない達成感のようなものがこみ上げてくるのである。こんなイベントは他にない。
次回の開催はvol.9。7月14日開催だそうだ。
ゴールドフィンガーナインティナインナインティナインボリュームナインという9づくしのイベントタイトル。
ぜひ参加してアーチーチーな夜を過ごして欲しい。早めの時間から参加するのが濃厚な時間が過ごせるのでオススメだ。