BIBOUROKU

にしけんだだだ

なぜ、阿佐ヶ谷姉妹がTHE Wを獲れたのか。

THE Wをリアルタイムで1回、録画で1回、合計2回見てしまった。言っておくが僕は修行僧ではない。念の為。

 

THE W女芸人No.1決定戦。仮にも1000万円の賞金のかかっているとは思えないゆるい賞レースだった。とにかくゆるい。エンタの神様あらびき団、いや高校の文化祭くらいゆるい。

 

この大会がM-1R-1と違って特筆すべきなのは審査員が一般女性だということ。もっといえば関東の一般女性であること。関東での女子ウケ、これがこの大会のキーワードである。

自虐ネタよりもあるある。キツめの語尾でのツッコミより、フェザータッチでなだめる方がいい。難解な世界観よりもベタベタなボケ。面白いかどうかより不快じゃないか嫌いじゃないか。これが審査基準になってくる。

 

このコンテストで優勝したのは阿佐ヶ谷姉妹。顔そっくりなおばさんがゆるーいコントをやっているというだけで、もうずるさにも近いおもしろさがあるのだが、それ以前に彼女らが優勝できた理由の一つは好感度の高さだ。

阿佐ヶ谷姉妹のネタは人を傷つけないし。自分を卑下する笑いじゃないから好きだという旨のツイートがバズっていた。

彼女らがこの大会で優勝できたというのは納得といえば納得である。

 

これからは誰も傷つけない笑いというのが評価される時代になっていくんだろうか。確かにM-1の決勝とか見ててもめちゃくちゃ罵り系のツッコミとか減った気もするし、なんだかそれはすごくいい時代だと思う。

でも、その一方で、というか反動で「ラリってる」だの「バグってる」だの「女を殴る」だのもうほぼ放送コードギリギリの倫理観でネタをやっている男性コンビ、金属バットに今僕は無性に惹かれてしまっている。ロックンロールやん。

 

 

あと、女芸人のネタはある程度までいくと、もはやウケを意識することなくやりたい放題やる傾向にあると思っている。友近とか柳原可奈子とかがそうだ。今大会でも、ゆりやんれとりいばあがすでにそんな感じだった、ダダ滑ってたけど。

もう女芸人はウケにとらわれずに自由に好き勝手やるのがいいんじゃないだろうか。阿佐ヶ谷姉妹も今大会では封印してたけど、バンバン歌ったらいいと思う。ボンジョビ歌うの面白かったし。レッチリ歌う動画もめちゃくちゃよかった。ロックンロールやん。

 

 

 

おりゃおりゃあざっした。