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小説「フクハウチ」

目が覚めるとそこは森の中だった。

 

自分が誰なのか思いだせない。記憶がなくなっていた。

 

ポケットの中にメモ紙があった。そこには「フクハウチ」の文字。

どういうことなのだ。どういう意味なのだ。わからない。

ジャケットには「SUZUKI」という刺繍がなされていた。僕の苗字はどうやらスズキというらしい。

 

 

わけもわからぬまま森の中を歩いていると、髪を銀に染め、やけに派手な男前がいた。しかし着ている物はボロボロにやぶれ、男前の顔も傷だらけだ。

 

どこかで見たことがある思い出した、菅田将暉だ。auCMで鬼の役をやっていた男だ。

どうやら僕は自分のことに関すること以外は覚えているらしい。

 

「おい!お前!どうしたんだ!!」

「ううう、すまない。ちょっと、手伝ってくれないか。」

 

僕は菅田将暉に肩を貸し、彼が生活しているというアジトに連れて行った。

そこでは鬼龍院翔鬼束ちひろ椿鬼奴団鬼六大仁田厚おにぎりせんべい、、、あらゆる鬼のつくモノ達がが肩を寄せ合っていた。

 

「この国ではオニ族とフク族が仲良く暮らしていたのだが、ある日突然「鬼は外」の合言葉の下、迫害され、住んでいる町から追放されてしまったのだ。そして我々オニ族はこの森に逃げてきたのだ。全てはフク族のせいだ。」

 

なんだこの世界は。オニ族って単にこじつけじゃないか。こんなことがあっていいはずがないじゃないか。

 

絶望に打ちひしがれながらこの世界の状況をつかむため、町に向かって歩いていると黒服の男が走ってやってきた。

 

「あー!!なにやってたんですか!!!

どこにいたんですか!!王子!!!」

 

王子??僕が王子だと??

 

自体がよくわからぬまま、車に乗せられた。

 

やけに大きな車の中で黒服はこう言った。

 

「あなたがオニ族を追放したおかげで我々の王国も安泰でございます。ありがとうございます福様」

 

福様………..

 

僕は全てを思い出した。

 

僕はオニ族を追放したフク族の王子。

 

フクハウチ。

フクはウチ。

フク=ウチ。

 

福はウチだったのだ。JKがよく言う「ウチら」のウチだったのだ。

 

鈴木福

 

それが僕の名前だった。。。。

 

なんてこったい。

 

こんなしょうもないオチ。。。。

しかも、これが節分に全然間に合ってないだなんて。。。