酷評って聞いてたけどめちゃくちゃおもしろかったぜ「バットマンVSスーパーマン」
見てきました。
いやー大満足でした!
アメリカの2大ヒーローの共演のアクション大作ともあって賛否両論を巻き起こしている今作ですが、僕は圧倒的に「賛」です。
前提として、僕はバットマンが大好きなんですけれども、バットマン好き目線からの独断と偏見であんまりネタバレしないように感想を述べていきますね。
念のため、前提として、これはスーパーマンの映画「マンオブスティール」の続編です。
バットマンについては、「バットマンビギンズ」から始まる前3部作とは全く切り離されて作られておりまして、お話が続いているわけではないので前三部作やティムバートン版バットマンを先に見ておく必要はないかなと思います。まあ、強いて言えば「ダークナイト」は今作のテーマ的な部分では共通する部分がありますし、間違いなく文句なしの傑作なので、見ておいて損はないです。
ですが、このおじさんバットマンがカッコイイんすよ。すっごく。
まず冒頭。ホラー映画のメソッドで悪人や警察の視点からもバットマンの脅威、恐怖を表現したシーンにはゾクゾクです。
ウェイン家の秘密基地のズラーッと並んだ機械群が出てくるだけでも、僕のテンションは終始ガン上がりだったわけですけれども、バットモービルが今回もかっこいい。無双とも言うべきバットモービルが大活躍するシーンでは、「うおー!」とならざるを得ません。
そして、クライマックスのまさに光と闇の果てしないバトル(まるしー仮面ライダーBLACK RX)のVSスーパーマンのシーンではその名の通り超人的なパワーも持ったスーパーマンに対して、テクニックを駆使して戦うバットマンには「人間ナメんな!」イズムを感じてシビレ散らかします。
そして、今回の執事のアルフレッド。有能すぎます、化け物じみてます。何者なんだあの人は。
というわけで、バットマンがとにかくカッコイイ映画でした。おすすめです!!
火星DASH村より火星ホームアローンを推すぜ 映画「オデッセイ」
映画「オデッセイ」見てきました。
あんまりネタバレにならないように感想書きますね。
感想を先に言ってしまうと火星ホームアローンでした。最高でした。
ストーリーは火星で探索をしていたら事故で一人になってしまったので、なんとか地球に帰ろうとするっていうお話です。
行って帰ってくる映画。単純明解だね。
これみんなちょっと勘違いしているかもしれないけれど、予告版でやってるような絶望感全開なヘビーな映画じゃなくて、もっとポップで笑える映画なんですよね。
予告で身構えてしまったせいで、序盤の笑えるシーンでもそんなに笑いは起きてなかったようで、僕の笑い声だけが劇場に響きわたるという現象が起きてしまいました。僕のせいじゃないよ、予告のせいだよ。
なんでこんなにポップな映画になっているのかと言うと、結構絶望的な状況なのに、その張本人がすっごいポジティブ。火星に置いてけぼりなのに「うわー、置いてけぼりにされちまったぜ、しゃーねーなー、いっちょやったるぜ!」なイズムがバリバリです。そんなわけで火星ホームアローン。まあ、ホームアローンともまた違うんだけど。笑
こんな状況においてもポジティブじゃないと宇宙飛行士なんかなれねえよっていうのが結構変に説得力を生んでます。
火星DASH村 ってハッシュタグをTwitterのオデッセイ公式アカウントがつけ始めたときは、おいおいなんだそんなわけねえじゃねえかよと思いましたが、実際見てみると、そんなにDASH村なシーンはないんだけど(いやまあ、あるんだけど)、いっちょやったるかイズムの点では、ああなるほどなって思いました。納得です。
地球でNASAの偉い人が「火星に一人ぼっちの状況じゃ絶望しているに違いない」みたいなことを言ってるんだけど、
本人は「こんなクソダサディスコ音楽じゃ全然生きていけないぜHAHAHA」って余裕バリバリで、この考えの対称的なシーンが映画全体を象徴しているんだと思いました。
しかもこのディスコ曲達がなかなかにいいチョイスでして、
それぞれの歌詞がまた内容とリンクしているので、気になった方はこちらをご参照くださいませ。
時期的にはたまたまなんだろうけど、最近ラジオでめちゃくちゃかかってたせいもあって個人的にはDavid BowieのStarmanにグッときました。
まとめると、
みんな大好きマッドマックスの「行って帰ってくる」映画で
みんな大好きガーディアンズオブギャラクシーの「ディスコ」の映画で
みんな大好きゼログラビティな「宇宙」の映画でした。
いうまでもなく、オススメです!!!
小説「フクハウチ」
目が覚めるとそこは森の中だった。
自分が誰なのか思いだせない。記憶がなくなっていた。
ポケットの中にメモ紙があった。そこには「フクハウチ」の文字。
どういうことなのだ。どういう意味なのだ。わからない。
ジャケットには「SUZUKI」という刺繍がなされていた。僕の苗字はどうやらスズキというらしい。
わけもわからぬまま森の中を歩いていると、髪を銀に染め、やけに派手な男前がいた。しかし着ている物はボロボロにやぶれ、男前の顔も傷だらけだ。
どこかで見たことがある思い出した、菅田将暉だ。auのCMで鬼の役をやっていた男だ。
どうやら僕は自分のことに関すること以外は覚えているらしい。
「おい!お前!どうしたんだ!!」
「ううう、すまない。ちょっと、手伝ってくれないか。」
僕は菅田将暉に肩を貸し、彼が生活しているというアジトに連れて行った。
そこでは鬼龍院翔、鬼束ちひろ、椿鬼奴、団鬼六、大仁田厚、おにぎりせんべい、、、あらゆる鬼のつくモノ達がが肩を寄せ合っていた。
「この国ではオニ族とフク族が仲良く暮らしていたのだが、ある日突然「鬼は外」の合言葉の下、迫害され、住んでいる町から追放されてしまったのだ。そして我々オニ族はこの森に逃げてきたのだ。全てはフク族のせいだ。」
なんだこの世界は。オニ族って単にこじつけじゃないか。こんなことがあっていいはずがないじゃないか。
絶望に打ちひしがれながらこの世界の状況をつかむため、町に向かって歩いていると黒服の男が走ってやってきた。
「あー!!なにやってたんですか!!!
どこにいたんですか!!王子!!!」
王子??僕が王子だと??
自体がよくわからぬまま、車に乗せられた。
やけに大きな車の中で黒服はこう言った。
「あなたがオニ族を追放したおかげで我々の王国も安泰でございます。ありがとうございます福様」
福様………..。
僕は全てを思い出した。
僕はオニ族を追放したフク族の王子。
フクハウチ。
フクはウチ。
フク=ウチ。
福はウチだったのだ。JKがよく言う「ウチら」のウチだったのだ。
鈴木福。
それが僕の名前だった。。。。
なんてこったい。
こんなしょうもないオチ。。。。
しかも、これが節分に全然間に合ってないだなんて。。。
虫歯の逆襲 〜序章〜
歯が痛い
そう、歯が痛い。
25年間甘党として人生を生きてものにとって、糖分は切っても切れない腐れ縁の不良の大親友のようなモノである。それはそれはドンピシャの文字通りに甘えてしまっている。甘えてしまっているがゆえに、この糖分という大親友が、とんでもない友人を連れてやってきても家に入れるのを断ることのできないのである。
糖分のとんでもない友人とは、そう虫歯だ。
今僕は、過去に一度、克服したもののまた彼と戦わざるをえなくなってしまったのである。
虫歯の逆襲である。虫歯リターンズである。
発端は先日、僕がジャケ買いしてしまい、以降、完全に虜にされてしまったわるきー、、、もといミルキーの新商品、魔法のミルキーを食していた時のことであった。
ミルキーの味覚はそのままにそのソフトな食感と中から溢れ出るカシスの風味に酔いしれていたのであるが、途中で違和感を感じ、口から出すと、そのミルキーに僕の差し歯が繭をまとっているかのごとく、包まれていたのである。
この取れてしまった差し歯は前歯である。まあ、前歯とはいえ、僕の歯でWセンターを担っている二本の歯はしっかり健在である。念のため。
取れた前歯は乃木坂46でいえば、橋本奈々未や生田絵梨花が担っているポジションであり、将棋でいえば金将のポジションである。ここが欠けるとビジュアル面でも、守備の面でもかなりのハンデを背負ってしまうことになってしまう。
僕は取れた差し歯をカポっとはめ、ことなきを得たのであるが、いかんせん一度取れてしまった差し歯は取れやすくなっているため、すぐに取れてしまうのだった。
何度よりをもどそうとしても結局うまくいかない別れたカップルのような関係になってしまった。悪いのは僕のせいだ。いくらミルキーの誘惑があったとはいえ、大事にしていなかった僕のせいだ。なんど元どおりになったと思ってもすぐに離れていってしまう。ある種の空虚な感覚に襲われてしまう。
ここで一つ白状おかねばなるまい。僕は一度取れてしまった差し歯がスポッと取れることがいつのまにか快感になってしまっていた。そして、ついつい自分でスポッと手で抜いてしまうのだった。おい!やっぱり自分のせいじゃないか。
自分の手でついつい抜いちゃうなんて思春期の中学生じゃあるまいし!
かくして、僕は落ち度100パーセントの状態で歯の痛みに苦しんでいる。まぎれもなく自業自得である。
明日は歯医者の予約を入れた。僕はウィイイイイイイイインとかキイイイイイイイイイイイイなどと人間が不快に感じるようにしかできていない音を聞かなければいけないのだ。
さあ、本当の地獄はここからだ。
「道頓堀よ、泣かせてくれ! DOCUMENTARY of NMB48」がなかなかの問題作だった。
「道頓堀よ、泣かせてくれ! DOCUMENTARY of NMB48」
見てきました。
結論から言わしてもらえば、「違うよ!僕が見たかったのはこんなんじゃない!!思てたんとちがーう!」でした。
AKB、乃木坂、Perfumeって他のアイドルのドキュメンタリーを見たんですけど、その3本と比べるとどれもなんか映画として、それぞれ劣っているというか。
乃木坂46のドキュメンタリーと比べて
乃木坂46のドキュメンタリーでは初期から現在までの軌跡を描いてて、内気な少女たちがアイドルとして成長していく過程を画面から感じたんですが、この映画は序盤こそ、NMB48がどのように生まれたかをやってるんですけど、メインは2015年のNMB48。
立ち上げ当初は「完成したものではないと大阪の人にはウケないのでこのプロジェクトは失敗するかもしれない」とまで言われてるんですけども、いつのまにかNMB劇場は満員になってたんですよね。
完成されてないものを完成させるために、チームで努力するところが見たかったんですが、そこも全く登場せず、、という感じで。
今回のNMBの映画では、この「成長」の過程が描かれていなかったように思いました。
Perfumeのドキュメンタリーと比べて
この映画は、ある4人に焦点を当ているんですけれども、その4人に焦点を当てすぎているせいか、焦点の当たっていないメンバーはほぼ登場しないに等しくてですね。ファンとしては、もっと他の子も映してよっていう。
それと、次世代アイドルの子2人のライバルの構図を描いているシーンがあるんですが、片方にばっかりカメラが付いているせいで、そのライバルがヒールとして映ってしまっているのも気になりました。
Perfumeのドキュメンタリーではもう何度も何度も円陣を組み、チーム一丸になってストイックにライブを完成させようとする姿が見られたんですが、今作ではNMB48のチームとしての結束がそんなに見られなかったんですよね。それぞれ個人ばっかりの活動が出てしまっていて、NMB48というチームをキャプテン山本さんひとりが背負っていっている印象すら受けまして、円陣組んで「よっしゃいくで!」みたいなシーンがあってもよかったのではないかと思いました。
過去のAKBのドキュメンタリーと比べて
今作はアイドルの闇にそれはもういやというほどフォーカスを当てていて、AKBのドキュメンタリー第2弾以降の作風がその路線なんですが、闇の中で頑張っている姿を描いているAKBのドキュメンタリーに対して、今回の映画は頑張っているシーンが少なくてですね、ただ闇を描いておしまい、みたいのもちょっと残念なポイントの一つでした。
スキャンダルに揺れながらなんとか協力するシーンや、ライブの裏で過呼吸になりながらも表舞台に立とうとするシーンを描いたAKBの映画と比べると、今作は闇の内容も弱くてですね。選抜に選ばれないっていうのは運営側の事情であって、努力うんぬんの問題じゃないやんって思うんですよね。現に努力していなくても選抜に選ばれるメンバーはいるわけで。
支配人が初期メンなのに何度も一度も選抜に選ばれていない子を一人で会議室に呼び出し、「やれんのか?やれんのか?」と詰めて、選抜入りを決めるシーンがあるんだけど、「なんでそんなに尋問するの?みんなと一緒に発表されたほうがいいんじゃないの?」って思いました。
その他、気になった点
今作ではアイドルドキュメンタリーには珍しく「おじさん」がかなりでてくるんですけれども。グラビア撮影のシーンでカメラマンにカメラが向いていたりとか、ヲタの方が一生懸命モバイルに番号打ち込んでるシーンがあったりだとか。しかもそれぞれ「我」が強くて、ちょっと胃もたれしそうになりました。おじさんじゃなくてメンバーもっと映してやってよ。おじさんを見るためにお金払ってるんじゃないんや!って思いました。
最後の方で辞めていったメンバーがTBSラジオでADとして働いているシーンがあるんですが、その子がアイドルをやっていたころよりいきいきとしていて、「アイドルなんて辞めた方が幸せなんじゃないか」とまで思いました。暴論ですが。
もちろん、同時公開のHKTと興行収入とかの点で比べられてしまうと思うんですが、暗くて何度も見たくなるタイプの映画ではないので不利なんですよね。そこもまたかわいそうだなあと。
最後に
まとめると、この予告みたいのが見たかったんや僕は!!!!!!!!!!!
「雨と雨の間走って通れるから」って忍者かよ有村架純!!
「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」を見ていた。
旬の若手俳優大集合の月9!「有村架純が可愛い!高良健吾はかっこいい!」できゃっきゃしてはしゃいでいたのだが、ストーリーはかなりヘビィだ。
まず、有村架純の境遇が辛い。
親が死に、身寄りのないところを柄本明に拾われるのだが、ド田舎で安田顕演じる田舎の金持ちと結婚させられようとしている。ここでの柄本明はなかなかにひどい義父だ。なんでこんなことするんだ!!もっとおいしいものとか食べさせてあげなさいよ!!
印象に残ったのは喫茶店でのシーン。
「君、あの娘と喋ってただろう」と店主に聞かれザ・田舎の会報に載っている盟主の安田顕が紹介され「あの娘はこの人と結婚するんだよ」と言われる。
この田舎コミュニティでは人間関係のすべてがオープンにされ、このこでの最大のステータスは地元の金持ちとの結婚だ。
「おお、こわ!」(©ガリガリガリクソン)
圧倒的なまでの描写力でここまで田舎というコミュニティの残酷さを描き出しているのだ。脚本は「最高の離婚」とか「問題のあるレストラン」の人との事。さすがだ!
ヘビィすぎて親子丼を食べながら若干うへえとなっていたのだが、ファミレスで散々高良健吾といちゃいちゃして、雨のなか帰るとこで「傘いらないんですか?」と聞かれた後の有村架純のセリフに完全に救われた。
「雨と雨の間走って通れるから!」
どこの忍者だよ!!と満面の笑顔でつっこまずにはいられなかった。いや、この忍者っぷりは映画「モテキ」での長澤まさみ先生の「ここらへんでドロンしまーす!シュッシュ!(手裏剣の動き)」クラスである。
ストーリーの中で「引越し屋さん」の高良健吾は有村架純を東京へおくり届け、「引越し」に成功する。
次回も大変楽しみである。